anime#3

#3:映像研には手を出すな!

こだわりの強いアニメ制作、ものづくりに対する真剣な姿勢をメインに、納期期間や収益確保などのマネージメントを高校生の部活動という観点からコミカルに描かれる青春劇です。

アニメ制作のこだわりが強い2人の女子高校生に関して、一方はアニメーションの表現や動きの研究からこだわっており、自ら動いて確認したり、他社の作品からインスピレーションを得ているリアルな描写が共感できました。もう一方では、背景や機械駆動の設定から、心理描写などのこだわりからストーリーを描くことをこだわり、この構想を頭の中を覗いているような独自の世界観から映像化しており、少女の思考が細部まで理解できます。この両者のこだわりの噛み合いから、人の心を動かすような作品の制作に必要な熱意が伝わりました。

また、もう1人の少女は、アニメーションへのこだわりは無く、納期から逆算した作業ペースの割り出しや作業短縮の方法、部の設立や購買時の商談力、SNSによる話題性の生み出しから特典などによる購買意欲の調整など、高校生とは思えないようなマネージメント力の高さから、このアニメに学ぶべきことが集約されていると感じました。2人のアニメーションを基板から支え、また厳しく要求しクライアントの意向を汲み取り遂行する、社会で生き抜くうえで必要なその強さには圧巻されました。

青春劇にとどまらず、ものづくりの追求からリアリティのある制作過程をテンポよく見ていけるため、見やすく深いアニメであると感じました。

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