anime#2

#2:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

子供の頃描いた日々と夢を、大人になるにつれて現実のフィルター越しに目を逸らし羨んでしまう。そんな誰にでもあるような普遍的な蟠りに対して、バラバラになった仲間たちが再度集まり、自身の気持ちに向き合って苦悩し、後悔し、傷ついてでも仲間の大切さや生きていくことの尊さを描いた作品です。幼少期(小学生)と現在(高校性)の2つの青春が描かれ、その年代層特有の悩みや楽しさが一般的思想に基づいて描かれています。ただその中でも、幼少のころ亡くなってしまった少女の事故というきっかけ、またその少女が現世に現れ意思疎通を取るという非日常的要素が、登場人物のリアルな心理描写を表面化させ、人の内面的弱さや儚さを感じることができます。

キャラクター:幼少のころから、各々の恋愛感情により関係性が複雑化し、妬みや憧れの感情による意思疎通のすれ違いが描写されます。また、高校生になりそれの蟠りが解消されることなく、その感情を卑下する内面的成長が見られます。しかし、仲間と集まったとき不意に純粋な楽しい気持ちを思い出す素直な面も見られます。

楽曲:エンディングテーマ「君がくれたもの」はあまりにも有名歌。時の流れの切なさ、将来会う約束など作品の夏の透明感を再現した感動的な曲だと感じました。

登場人物の主張には、共感できる箇所が多く見やすいアニメでありました。

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